やひこじんじゃ
天照大神の曾孫にあたる「天香山命(あめのかごやまのみこと)」を御祭神とする、越後一宮。
万葉の昔から「おやひこさま」の愛称でひろく人々の信仰を集め、また神領地として時の朝廷や幕府、武将の手厚い庇護も受けてきました。
霊峰弥彦山の麓、樹齢400〜500年の杉や欅に囲まれた深い杜に佇む彌彦神社は、神々しい魅力に満ちています。
新潟県民、特に女性の間では彌彦神社の神様「おやひこさま」が女性だという噂がささやかれています。
ですが!おやひこさまは正真正銘の“オトコ”の神様です。
江戸時代の頃、地元の男性が温泉街へ遊びにいく際に、奥さんがついてこないように
「おやひこさまは女の神様なので、夫婦で行くとやきもちを焼く」
と嘘をついたのが今に伝わっているよう。
全国の温泉街にほど近いパワースポットでは似たような噂があるようですね。
【1】一の鳥居 いちのとりい 彌彦神社の入り口に立つ鳥居で、霊界の入り口となるシンボルです。高さ約8.4mで稚児柱支え建て両部型鳥居。地に着かず6cmほどの隙間がある親柱には、ある秘密が?! |
【2】火の玉石 ひのたまいし 地元では「重い軽いの石」とも呼ばれ、この石を軽く感じて持ち上げられれば願い事は成就し、重くて持ち上げられなければかなわないと言われ、今も熱心にお祈りする人が後を絶ちません。 |
【3】摂社・末社 せっしゃ・まっしゃ 拝殿に着く前にお参りしたいのが、彌彦神社境内の8つの摂社、末社。摂社とは彌彦神社の神様のご子孫を祀った神社、末社はそれ以外の神様を祀った神社です。 |
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【4】玉の橋たまのはし 境内の御手洗川(みたらしがわ)にかかる半円形の橋で、別名「御神橋(ごしんきょう)」と呼ばれています。“神様の渡る神聖な橋”として建造され、人は決して渡ることはできません。 |
【5】御神木ごしんぼく 社伝によれば御祭神が越後国開拓のために、弥彦においでになったとき、携えられた杖を地にさし「この地方が私の永住するにふさわしい所なら、根を生じ芽を出し繁茂するであろう」と言われ、そのことばどおり見事に生育されたと伝わる、まさに御神木です。 |
【6】狛犬こまいぬ 随神門の前に建つ阿形(あがた)、吽形(うんがた)二体の狛犬。名工、酒井八右衛門の代表作で、平成10年9月、国の登録有形文化財に登録された名品です。 |
【7】随神門ずいじんもん 拝殿に続く最後の門には、二体の随神が収められています。「桜井古水鏡」によると、紀州熊野から天香山命(あめかごやまのみこと)に随行してきた印南鹿神(いなしかしん)を父とする兄弟の神様と言われています。 |
【8】拝殿はいでん 明治45年の炎上後、大正5年に再建した威風堂々とした社殿。参拝や祈祷をするための施設で、平成10年9月、国の登録有形文化財となりました。 |
ごしんびょう
弥彦山ロープウェイ山頂駅から徒歩10分
彌彦神社から約3.5km、越後平野を見渡す弥彦山山頂にある奥の宮。
彌彦神社の祭神「天香山命」と妃神「熟穂屋姫命(うましほやひめのみこと)」が仲良くお二人で祀られていて“縁結びの名所”としても知られています。
※恋守は彌彦神社境内の札所でお求めください。
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ゆじんじゃ
JR弥彦駅から徒歩20分
弥彦温泉発祥の地で、弥彦温泉の湯かけまつりにも使用されている有り難いお湯が湧き出ています。温泉の神として崇められるほか、境内の石を借りて病の部分を撫でると治るという伝承があります。
病気が治ったら、その石を返しにお礼参りをすれば、また新たな力が授かるでしょう。
【1】祓戸神社 はらえどじんじゃ 彌彦神社の境外末社。昔、弥彦への本街道入り口となっていた場所にあり、彌彦神社境内全体を見回して、不浄な物の怪(もののけ)が入るのを防いだり、訪れる人の罪・けがれ・過ちを祓い除くと伝えられています。 |
【2】火宮神社 ひのみやじんじゃ 彌彦神社の境外末社。弥彦はたびたび大火に見舞われたため、火防(ひぶせ)の神として迦具都知大神(かぐつちのおおがみ)をお祀りしています。火事を防ぎ、鎮火を祈ることで人々の心の安定を求めたといわれます。 |
【3】住吉神社 すみよしじんじゃ 彌彦神社の境外末社。突然の水難からの加護を願い、住吉三神が祀られています。この社を覆うように立つ樹齢800年余、高さ30m、幹周り8mの老けやきは大蛸が足を8本広げたような枝振りから「たこけやき」と名づけられています。 |
【4】上諏訪神社 かみすわじんじゃ 彌彦神社の境外末社。武勇にすぐれた神とされる建御名方命(たけみなかたのみこと)をお祀りしています。この地を護り災いを防ぐ神として、また農耕神として信仰を集めました。巨木に囲まれた社で住民からは「上のお諏訪様」と呼ばれています。 |
【5】下諏訪神社 しもすわじんじゃ 彌彦神社の境外末社。上諏訪神社と共に建御名方命をお祀りしています。かつて建御名方命が建御雷命(たけみかづちのみこと)と行った力くらべが相撲の起源とされ、8月の相撲節会の際には三役力士の手数(でず)入り【土俵入り】奉納が上諏訪神社と隔年で行われています。 |
【6】婆々杉 ばばすぎ 今から900年以上前、雲に乗って諸国を飛行し悪行の限りをつくした「弥三郎婆さ」が、この大木の根元で高僧・典海大僧正により「妙多羅天女」の称号を与えられ改心したという逸話が残っています。その後婆さは世のための守護に尽くし宝光院に祀られるようになりました。
宝光院では、毎年10月15日に |
【7】宝光院 ほうこういん 建久6(1196)年、源頼朝公の願いによって創建されたといわれる寺院です。御本尊の大日如来のほか、阿弥陀如来、薬師如来、十二神将などの諸仏が安置されています。
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